高槻市役所がまた情報隠蔽図る

2004/12/01 09:36


 11月4日のログ「牧田町ご高齢者の犠牲に学べ」でも申し上げましたが、情報を隠したがる役所の体質はなかなか改まらないですね。懲りないね〜。
 「アライグマの解剖」の一件はご存じですか?。ご存じないかたのために下記に新聞2紙の記事を添付しておきました。市民の勘違いもあったとはいえ、不充分な情報掲載がもとで広報誌を通じて募集、案内した行事を中止することになったわけですね。だから、少なくとも募集をやめ行事を中止にした事実を、高槻市役所は市民へ積極的にお知らせし報道各社へも公表すべきだったはずです。
 しかし、新聞やテレビで報じられていたのでみなさんご存じないと思いますが、実は、マスコミへの発表などは行われていなかったのです。市役所の担当者は「当初は発表するつもりだった」と言い訳しているようです。にもかかわらず、どういうわけか?、中止決定翌日の朝刊で新聞2紙(下記のうち1紙を含む)だけがこの一件をスッパ抜いたのです。市のホームページでこの件のおわびが掲載されたのは記事掲載の後でした。市役所の説明を受けたある市関係者から特定の新聞社だけへリークがあったという見方もあります。
 もう少しスマートな形で情報公開、情報提供できないものでしょうかね?。

<<アライグマ解剖中止 「子供にショック与える」抗議相次ぎ/大阪・高槻

 大阪府高槻市の環境学習施設・市立芥川緑地資料館「あくあぴあ芥川」が、車にひかれて死んだアライグマを解剖して剥製(はくせい)を作る教室を企画、市の広報紙で参加者を募ったところ、「奈良市で女児誘拐殺人事件が起きた直後なのに、子供にショックを与える」といった抗議の電話が殺到し、同資料館は二十五日、急きょ企画を中止した。
 同資料館は、市内に生息する魚や動物の剥製などを展示する施設。教室は、動物の体の仕組みや剥製を作る過程を市民に知ってもらおうと、館長が初めて企画した。獣医師を講師に迎え、アライグマの骨格や臓器について解説する内容。十二月四日開催、定員十人とする募集記事を載せた「広報たかつき」を今月二十三日から全戸配布した。「アライグマの解剖教室」とし、死んだアライグマを使うことは明記しなかった。
 二十五日になって「残酷過ぎる」「子供も参加する教室としてふさわしくない」など十二件の抗議電話があり、解剖のためにアライグマを殺すと勘違いした人もいて協議のうえ取りやめた。大半が女児誘拐殺人事件に触れて批判していたといい、同資料館では「動物の生態を学ぶ環境学習の一環と考えたが、内容が不適切で配慮に欠けていた」としている。
 山住勝広・関西大教授(教育方法学)の話「生と死について学ぶことは重要な教育課題で、事故で死んだ動物を使うのなら、虐待的な意味合いも薄い。ただ公共施設で実施する以上、市民の理解が必要で、目的や方法に関する説明が不十分だったのではないか」

 2004年11月26日付「読売新聞」より>>

<<アライグマ:「解剖は虐待」と抗議、中止−−大阪・高槻の環境学習施設

 大阪府高槻市の環境学習施設「あくあぴあ芥川」が、交通事故で死んだアライグマを解剖してはく製にする教室を企画したところ、説明が不十分だったため、「生きたアライグマを殺して解剖するのか」などの抗議電話が同施設や市教委に相次いだ。教室は12月4日に開催する予定だったが、市教委は、中止を決めた。
 市教委によると、教室(定員10人)は動物の解剖や、はく製にする過程を市民に知ってもらおうと企画。市の広報誌に参加者募集の案内を掲載したが、死んだアライグマを使うことに触れておらず、「動物虐待だ」などの抗議電話が約10件寄せられた。

 2004年11月26日付「毎日新聞」より>>
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