立ち上がれ!、高齢者

2006/09/06 18:28


 日本経済新聞の「やさしい経済学」欄で昨日まで「論争に迫る」というタイトルの連載がありました。最終日の昨日は「少子化対策」の最終8回目で「民主主義を試す」。筆者は神戸大学教授の小塩隆士先生。「少子化対策で『民主主義を試す』なんて面白いなぁ」と思い読んでみました。
 小塩先生が最終的に指摘しておられるのは「今の民主主義がうまく機能するのは順調な人口増加という外的な条件が整った場合」。なぜか?。「人口が増えている」→「若年層の人口が多い」→「若年層の利益を反映した政策が選択される」→「若年層は、自分の老後のことも考えて判断するので、生涯を通じ最適になる政策を望む」→「民主主義がすべての世代の利益を最大化する」んだそうです。
 逆に、「少子化が進む」→「高齢者の人口が多い」→「高齢者に有利な政策が選択される」→「この世から間もなくいなくなる高齢者は自分達の高齢時の幸せを選択しがち=少数派である若年層の意見は重視されない」→「民主主義によって、高齢時の幸せが過度に追求され現役時の幸せが過度に軽視される」。だから、「民主主義は進化しないといけない」。小塩先生によるとこうなるらしいのです。
 この論文の論理構成には、その前提となる条件が独断的で、吉田康人には理解できない部分があります。ただ、「高齢者が増えると現役世代や若者にツケが回される」とか、「高齢者は選挙に行き現役世代や若者の投票率が低いという現状では、高齢者の利益ばかりが優先される」という話はよく聞きますよね。
 しかし、民主主義が特に「進化」しなくても(「進化」が具体的に何を指しているのか吉田康人にはよくわかりませんが(^_^;))高齢者が、自分自身や自らの世代のことだけでなく、子孫の幸せも考えて判断すればすべての世代が幸せになる選択がなされるはず。問題は、現役世代や若者の多くが自分の老後、先のことなどほとんど考えていないにも関わらず、高齢者だけが利己的だと、この論文でも一般社会でも言われちゃってる点。高齢者の諸先輩がたにはぜひ立ち上がっていただきたいと願います。
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