高槻市が管理費滞納
2006/09/16 18:37
高槻市役所の行政には今、職員各位に同情したくなるほど、綻びが目立っています。この問題もその一つです。特に、トップリーダーの説明責任に対する判断ミスによって高槻市役所全体のイメージを低下させたという意味では致命的です。
産経新聞は9月14日付夕刊の1面ど真ん中でこの問題を報じました。要点は次のとおりです。
(1)高槻市がJR高槻駅前「アクトアモーレ」内の市営駐車場・駐輪場の管理費月額380万円のうち270万円を3ヶ月にわたって滞納している。
(2)管理費はアクトアモーレの管理組合から入居者へ敷地面積に応じて支払いを求めるもの。ただし、この市営駐車場・駐輪場に関してはこれまで、高槻市役所への優遇措置として、同じ敷地面積の大型スーパーの約1割にあたる月額110万円に管理費が抑えられていた。
(3)上記優遇措置の背景には1億7,400万円という当初の年間売上予測額(つまり、儲からない)があったが、実際には昨年度、2億4,500万円の収入があり6,800万円の利益が上がっている。
(4)こうした状況に鑑み、高槻市役所を含む管理組合の総会でこの駐車場の単価をほかの入居者と同じにする変更案が可決、高槻市役所の管理費月額は380万円となった。しかし、高槻市は今日に至るまで、引き上げられた管理費に相当する金額を「滞納」している。
(5)アクトアモーレの管理組合は「高槻市役所に対しては公平な負担を求めているだけ。高槻市役所が誠実に対応しなければ法的措置も辞さない」と憤っている。
(6)高槻市役所は「管理費も市民の税金から拠出される。高槻市役所が駐車場・駐輪場に入居した経緯を理解してもらいたい」と説明している(毎日新聞の記事では「駐車場の公益性に納得していただいた」とのコメントが掲載されていました)。
冒頭で、「どっちが悪い」という以前の問題として、「トップリーダーの説明責任に対する判断ミス」が致命的と申し上げました。それは、現職市長がいま行われている市議会の最初の演説で、訴訟にもまだなっていないこの問題を「係争中」ということでわざわざ取り上げ、しかも、上記(2)、(3)、(5)には一切触れずに市議会議員や市民のみなさんへ説明したからです。市長の演説だけ聞いた人にとっては「アクトアモーレからえっらい法外な請求をされて高槻市役所は困ってるんやなぁ」としか思えないはずです。この説明の不備を産経新聞の記者からいわば「逆手にとられて」上述したようなイメージ・ダウンの記事を1面ど真ん中に掲載れてしまったわけですね。
「こんなしょーもない演説をなぜしたのか?」。この問題が表面化してから数日経ちましたが吉田康人にはいまだによく理解できません。また、気になるのは高槻市役所の言い訳に出てくる「公益性」という言葉。役所・役人行政は(高槻市役所だけやないけど)これまで、「公益性」の名のもとに税金をどんだけ無駄遣いしてきた?。「公益性」の名のもとに民間にどんだけ負担させてる?。何してもええんか?。そのあたりにもっと敏感に、そして、もっと謙虚にならなアカンと思う。「公益性」の名のもとに役所・役人行政をゴリ押しできる時代はもう終わりました。きちんと情報を提供してしっかり説明責任を果たしたうえで市議会や市民のご判断を仰ぐという謙虚な政治・行政をつくり、真の「公益性」を確保していかねばなりません。
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