日雇い労働の換金票
2008/01/25 21:38
大手日雇い派遣会社グッドウィルの違法派遣問題についてはマス・メディアで散々取り上げられているのでここでは言及しませんが、違法な日雇い派遣の摘発、そして、日雇い派遣に対する規制強化の流れができつつあります。
1月12日付「朝日新聞」によると、「毎日派遣先が変わる日雇い派遣は、労働者に詳しい労働条件が明示されないことが多く、派遣会社も派遣先の職場環境を正確に把握しにくい。さらに、日雇い派遣は例外的に、派遣先が派遣労働者を管理する責任者をおき、管理台帳を作成する義務が免除されている。台帳がないと厚労省も指導しにくく、違法派遣や不正な給与天引きの横行を招いてきた」。
確かに、「集合させられた後、仕事場への移送用の車に乗ってから『今日は(職場が)どこ?』と聞くことはしょっちゅうだ」(つまり、どこでどんな仕事をさせられるか?、直前まで知らされない)という話は日雇い派遣労働の経験者からよくうかがいます。また、「日雇い派遣の派遣先企業にはその労働者を管理する責任者を置く義務がない」ということは、吉田康人ら派遣元責任者のための講習でも教わります。しかし、「日雇い労働者を管理する台帳の作成義務も派遣先にはない」ことまでは知らんかったな〜。手元のテキスト改めて見たけど、載ってないゾ。
そうしたことと関連して、前々から「見たいなぁー」と思っていたものがありました。それを先日、これまで常に日雇いで派遣されてきたある労働者のかたから見せていただきました。それが写真の票です。この票の名称を正式に何と言うか知りません。ま、「日雇い労働の換金票」とでも言うべきものです。
複数の労働者から聞いた話を総合すると、日雇い労働者は、一日の仕事が終わると、派遣先企業から写真の票に労働時間などを記入してもらうのだそうです。言わば、働いたことの証明ですね。そして、「お金が欲しくなったら」(?)その換金票を自分の雇い主である派遣会社へ持っていくんですって。派遣会社はこの票と引き換える形で労働者へ日雇い賃金を支払うとのこと。
要するに、派遣会社なら一般的に締結する契約書など労働・雇用に関する事前の約束を正式に交わすことは一切なし。派遣先が責任者も台帳も全く置いていないだけでなく、派遣元も、この紙ペラ1枚を受け取るまでは、どの労働者がどこで何をしているか?、ちゃんと仕事をしているか?を把握しておらず給料も支払わない。そんな日雇い労働が蔓延しているのが実態なのです。
人間の労働を何や思てんねん。やりすぎ、です。
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