「東大合格30 傑異変」?

2008/03/24 17:08


 見出しが目立っていたので電車通勤のサラリーマンのかたがたはご記憶だと思います。先週、夕刊フジが1面でデカデカと「東大合格30傑異変」と報じていました。別に東大にお世話になったわけではないのでどの高等学校が30傑に入ろうが直接関係のない話なのですが(笑)、問題なのはその「背景」です。

 ポイントは2つあります。1つは、東大合格者数が多い順に全国の高校を並べると旧来の有名進学校の合格者数減少、新たな面々の台頭が目立つということです。なるほど、吉田康人らの世代だと聞いたこともないような高校がこの「30傑」には名を連ねています。いわゆる「進学校」に限らず、学校側が特色ある学校づくりに腐心し生徒にとっては選択肢が増えているのは全国的な、そして、私立、公立を問わず小学校、中学校、高校、大学に共通した傾向です。

 2つめは、地方公立高校の躍進です。これはむしろ「課題」としてとらえられています。特に地方で、地元の高校を出て地元の大学へ進学するという傾向が弱まりつつあると指摘されているのです。逆の言いかたで、「世界に目を向けるなら東京に出ていかなければ」との地方高校生の「東京志向」が同「30傑」に表れているとも報じられています。

 そう言えば、先日、在阪のITベンチャー経営者からこんなお話をうかがいました。「IT業界でも関西にはほとんど仕事がない。東京で埋められない隙間を埋めるような下請け的な仕事はあるが、発展性のある仕事は関西にはない」。ニュアンスとしてはこんな感じだったかなぁー?。何となくわかるような気がします。

 産業発展のこうした偏在性が高校生らの「東京志向」に影響を与えている可能性は大です。国際社会での我が国の地位向上のためにも、「地方分権」と「官僚支配からの脱却」がキーワードなんですが、その話はまた別の機会に。
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