野田よしひこvs 小沢一郎の論争を

2008/09/02 17:13


 「今さら」かもしれませんが、「今こそ」、野田さんには民主党代表選挙で小沢一郎代表と論争をしていただきたいと願います。吉田康人にとってはそれが、福田首相の突然辞任ドタバタ劇を見ての「結論」です。

 以下、民主党衆議院議員・野田よしひこさん(千葉4区(船橋市)選出)の2008年8月24日付「かわら版」をご紹介します。

<<726  民主党代表選について

 9月8日告示、同21日に投開票が行われる民主党代表選に立候補しないという結論に至りました。先週は、私が出馬するか否かをめぐって、皆様に大変ご心配をお掛け致しました。温かいご激励に深く感謝申し上げるとともに、お心を煩わせたことに対しては心からお詫び申し上げます。

 私は、93年の衆議院初当選以来、わが国の政治改革の歴史とともに、政治家としての人生を歩んできました。小選挙区制導入を基本とする選挙制度改革、マニフェスト(政権公約)を柱とする政策選択の流れをつくることなどに深く関わってきました。

 そして、政治改革の仕上げは、国民が総理を選べるようにすることだと確信しています。そのためには、憲法改正を伴う首相公選が現実的ではない以上、2大政党の各々が開かれた形で党首選を行い、総選挙は事実上、国民が総理大臣を選ぶ決勝戦とするべきだと固く信じています。

 だからこそ、民主党が2大政党の一翼を担うようになり、政権交代の可能性が高まってきた今こそ、代表選をやらなければならないと主張してきました。

 さらに、代表選を通じて、この国のあるべき姿を堂々と論じ合うことにより、党の存在感を国民にアピールする絶好の機会にしたいと考えてきました。そして、そのことにより、「自民党はダメだけど、民主党で大丈夫かな?」といった国民のモヤモヤ感を払拭できると思っていました。

 もちろん、代表選に挑戦することは、総理をめざすことに直結します。そのために、ニッポンまる洗いを理念とする「野田ビジョン」という構想も練っておりました。

 このような私の思いを極めて近い同志の皆さんにお伝えし、私の出馬の是非を意見交換してきました。賛否は真っ二つでした。総選挙がいつ実施されてもおかしくないこの大切な時期に、まるまる一か月間の自らのスケジュールを空けて、私に随行することを申し出た議員もいました。私の将来を真剣に考え抜いた末に、「今はその時期ではない」と土下座して自制を求める議員もいました。いずれの立場の方も、熱い熱い友情を強く感じました。

 最終的には、寝転んででも自制させようという信頼できる同志たちを、踏みつけるような形で一歩前へ進むことはできないと判断しました。

 代表選をやってもやらなくても大事なことは、党の結束です。心を新たに政権交代の実現をめざして全力を尽くす決意です。ご心配をお掛けしましたことを改めて深くお詫び申し上げるとともに、より一層のご指導を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

  平成20年8月24日
  野田よしひこ>>
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