「ドッグヴィル」
2008/10/28 21:58
これもツタヤの「シネマ ハンドブック」で気になったので見ました。デンマーク映画「ドッグヴィル」(2003年。ラース・フォン・トリアー監督)。文字どおり「犬の町」という意味のタイトルです。
何と言っても、映画とはとても言い難い「作り」が特徴的です。映画とお芝居の中間といった感じ。舞台上でのお芝居をいくつものカメラで撮っているという表現が適切かな?。しかも、セットはほとんどありません。ほんの少しの大道具、小道具のほかは家の壁も、道路も、そして、犬までもがすべて床に書かれた白線で表されています。ドアを開けるのも、ドアのセットはないので開けるようなしぐさをキャストがするだけなのです。
道徳を人々へ伝えることを夢みていたトム(ポール・ベタニー)はギャングに追われたグレース(ニコール・キッドマン)を匿うことこそが道徳の実践だと確信、グレースの奉仕と引き換えに彼女を匿うことを町の人々へ提案します。グレースは必死に努力して受け入れてもらおうとしますが、それはやがて、住民らの身勝手なエゴを引き出すことへつながっていきます。
「人間の『本性』を無視した観念的な道徳の無意味さを描」いたという解説がインターネット上にありました。「本性」をあらわしたドッグヴィルの人々へ誰がどのような審判を下すのか?。衝撃の結末が待っています。
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