「リダクテッド真実の価値」
2009/12/17 13:22
これも大学生から推薦された作品です。今時の大学生もなかなか捨てたものじゃない。「戦争の『現実』を直視せよ」とのメッセージ性のある映画を自分の父親と同じ世代の吉田康人へ薦めてくださったことへ深く感謝をしたいと思います。米国映画「リダクテッド 真実の価値」(2007年。ブライアン・デ・パルマ監督)をレンタルで観ました。
2006年にイラクで実際に起きた「米国軍兵士による14歳少女レイプと一家惨殺事件」を題材にした戦争ドラマ。イラクの検問所に勤める兵士が録画した映像をもとに今なお続く戦争の実態を描いた作品です。ドキュメンタリーではありません。ドキュメンタリー・フィルムもそのカメラを回すカメラマン兵士もすべて創作です。しかし、米国やイラクが当時やってしまったような「削除編集」(リダクテッド)がないという点ではドキュメンタリーよりリアルな映画になっているのです。この手法が国際的にも大変評価されました。
特に、外交・安全保障問題をリアリティを持って私達日本人の大人は語っているのかどうか?。この映画のエンディングに出てくる米国軍によるイラク民間人の殺戮の様子を伝える写真を見せつけられても、私達はこれまでと同じように、日米同盟や普天間基地問題を子供達へ語ることができるのかどうか?。テレビ・ワイドショー世代の私達よりネット世代の大学生らのほうが「現実」により近づけるポジションにいるのではないか?。私達大人は充分反省しなければならないと考えさせられました。
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