「かえりみて明日を思う」

2004/12/31 17:42


 友人で民主党・衆議院議員のいちむら浩一郎さん(兵庫6区:宝塚市、川西市、伊丹市)からお薦めいただいて松下幸之助著「かえりみて明日を思う 新生日本への意識革命を」を読みました。言うまでもないことですが、「経営の神様」と言われ松下政経塾を設立した松下幸之助さんの足跡、そして、お遺しになられたお言葉は、経営者や政治家だけでなく我が国全体の貴重な財産です。いちむら君に感謝し、また、今年最後の「やすとログ」を松下幸之助さんで締め括ることができるのを幸せに思います。
 吉田康人、および、政治団体・吉田康人後援会は今年新たに政治目標を掲げ直しました。「おおらか通信」には毎回明記しているその政治目標は次のとおりです。「すべての国の人々が独立自尊の精神で自らの夢を切り開いていける国際社会の実現。それが吉田康人の政治目標です。吉田康人は政治家としてこの理想へ向けて、紛争、疫病、貧困などの理由で世界にまだまだ存在する夢の実現や夢を持つことすら困難な人々を支え続ける誇り高き『国際貢献国家、日本』をつくります」。
 この目標を実現するためには、ホームページ本体の冒頭にも掲げているように、どうしても、「あらゆる既得権益を打破し住民本位の政治・行政をつく」らなければなりません。この本を読んで、松下幸之助さんが30年前、国際貢献や既得権益打破といった政治目標を既に謳っておられたことに改めて感動しました。同時に、30年たった今でさえ松下幸之助さんのお言葉がちっとも古くないことを、逆に、私達政治家は恥じなければなりません。
 「かえりみて明日を思う」にあった「愛するということ」は「おおらか通信」やホームページ本体で先日ご紹介しました。引き続き、「松下幸之助に学ぶ」シリーズでほかの部分もご紹介していく計画です。高槻というまちは、松下の工場、社宅、宅造地域があり松下電器産業系列の会社にお勤めのかたがたが非常に多いまちです。市民のみなさんとともに松下幸之助さんを学んでいきたいと思っています。
 今回のログではこの本の中から1箇所だけご紹介しますね。<<すべて是非善悪は物を中心として判定しよう、損得をもって判定しよう、こういうようなきらいがあります。損得をもって判定することも、私は真の損得ならば、国家国民全体の上に真に損得をもって争うのならばそれでよいと思いますけれども、そうではありません。自分らのために、自派のために、ということで損得をもって判断をしているきらいがあるのです。国全体の損得のために、というのであれば、これはまだ私は許されると思うのです。しかし、もっと高くいうならば、国全体の損得をもってしてもなお許されない。それはやはり世界人類とでもいうか、そういう共通の基盤の上にたつ損得をもって是非が判定されるというようにならなくてはならないと思うのです。しかし、世界全体の損得ということになると、あまりに大きすぎるから、まあ、国全体、国民全体の損得をもって是非が論じられる、判定されるというのならよいけれども、日本の議会はいま国の損得ということ、国民全体の損得ということ
ではなく、ある種の人びとの利害というものを中心として、そして是非を論じているというきらいが非常に多いように思うのです。これはやはりまちがいのもとだという感じがいたします>>。

 本年、「やすとログ」に対しても多大なるご声援を賜りまして厚く御礼申し上げます。来年も何卒よろしくお願い申し上げます。不屈の根性でがんばります。
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