「火天の城」
2009/10/13 09:27
父に以前から薦められていた映画を観ました。祖父(父の父)の顔を吉田康人は知りません。父が小学校6年生の時に亡くなった祖父は大工でした。父はこの映画を観てその祖父のことを思いだし涙したとのことです。現在ロードショー中(もうじき終わるかもしれません)の「火天の城」(2009年。河端進製作総指揮、田中光敏監督)を高槻ロコ9シネマで観ました。お母さんらしき人と来ていた後ろの席の娘さんが鼻を何度もすすっていて最後は(小さい)声をあげて泣いていました。確かに、女性の心をよく汲んだ作品でした。
長篠の戦いで甲斐の武田勢を破った織田信長(椎名桔平)は1576年(天正4年)、天下統一事業を象徴するかのごとき巨城を琵琶湖を臨む安土の地に建築することを決意しました。しかも、五重の天主、かつ、西洋の大聖堂のような吹き抜けの構造を持った大城郭の建立です。設計および現場の総棟梁として信長が見込んだ男は熱田の宮大工・岡部又右衛門(西田敏行)でした。空前絶後の城郭の建立はいかにして実現したのでしょうか?。
建設が思いどおりにはかどらずイライラする岡部。妻の田鶴(大竹しのぶ)へ「おまえはどうしていつも笑っていられるのか?。馬鹿にしているのか?」と食ってかかります。それに答える田鶴の台詞が素晴らしい。「いつもニコニコしている」と吉田康人もよく言われますが(笑)田鶴が言ったことと全く同じ気持ちです。吉田康人にとってはそこがこの映画の最高の見せ場でした。後ろの席の娘さんも多くのことを学んでくださったのだと思います。
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